社会と教育 2
コースの基本的目的は、技術上の手腕を伝える際に、非公式に教師から学生にすでに洩れ出た、人間および社会の出来事に関する実際的な英知を、より一般的な形ではっきり示すことだからです。
科学技術の分野における研究は、それ自体、STSコースの形で慎重な準備教育がなさるべき職業と見なされ得ます。
職業としての科学者の生活の全体的傾向は、官僚的手続きが見えない大学の「隠されたこと」にとって代わり、より明確な制度的構造を持つ方向へと変化してしまったことにあります。
昔ながらの大学の研究においても、建築や外科手術と同じように予測できない、訳がわからないような行動、社会の慣習、倫理的ジレンマについての規範があります。
本当に野心的な研究者は、自らの職業への心理的、社会的側面についても準備しなければならないのでしょうか?
この間題は・研究職にどの時点で入るのかはっきりしていないために、旧来の科学教育体系ではうやむやにされています。
一方では良い成績で卒業しようという理科系学生は、修士または博士を日指す全日制大学院に入ろうとしているか・・・
もしくは企業・政府の研究機関で研究者の見習いを勤めはじめようとしていると実際上考えることができ、従ってすでに研究職へのしきいを越えようとしています。