社会と教育 4
もし中学・高校や学部カリキュラムの初期に一般STS教育がなされていたら、学生は研究職に対してよりよく準備できたでしょう。
・・・勿論その結果、現代科学の本質について全く非現実的なとらえ方をしていた若干の研究職希望者を落胆させることにはなるでしょうが・・・。
それはそれとして、優等学位の最終年度に研究開発(R&D)システムに直接進むべきかどうか、と考えている学生あるいは、工業、実業、政府などでこのシステムの生み出すものと関わりを持ちそうな学生の両方に対して、職業としての研究に関するより進んだコースのカリキュラムのあらましを示す場が与えられます。
・・・こういったカリキュラムをスケッチするのは易しいことです。
そのカリキュラムは、いわばSTS研究の「個人的」方法であり、もっぱら個々の科学者と職業上の同僚、科学の情報伝達機構、研究装置、行政機関、企業の経営者、一般の人たちとの関係を扱うものです。
別の言葉で言えば、このカリキュラムは、それぞれに活発に関与している人から見た研究開発(R&D)システムの主要な側面の大部分、心理的、認識論的、社会学的、経済学的、政治的、文化的な側面を扱うものでしょう。
もしこの種のコースが、教育の初期の課程でなされたSTS教育のしっかりとした基礎の上に立てられれば、科学の核心に位置する研究結果に対する信念の基礎についての深遠な問いを巡る議論を通して、一層完全で学問的なものとなり得ます。
この場合、コースはおそらく選択となるべきでしょう。